厚生年金 パート適用拡大
厚労省 月収要件緩和へ
8/27付け 日経新聞朝刊1面の記事です。
政府が適用拡大を目論むのは、保険料収入を増やす点では当然の方策でしょう。
一方で、厚生年金の仕組み上、保険料の多寡にかかわらず定額部分(将来の基礎年金部分)に相当する額は同じ金額が支給されます。
言い方を代えると、安い金額で加入するパートさんの方が「得な加入の仕方が出来る」とも言えます。
また、平成30年度16,340円を支払っている国民年金加入者よりも、安い保険料で基礎年金+厚生年金を受給出来るという、逆転現象の問題もあります。
年金は社会保障制度ですから「相互扶助」の立場で言えば「個人の損得」で判断すべきではないのかも知れませんが、余りいびつになり過ぎるのは問題でしょう。
「要件緩和」だけではなく、制度自体の根本的な見直しが必要では?