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「吟味」し「鍛錬」し「工夫」を怠りなく。

昨日、母を病院へ送るため車に乗り込んだ際聴こえてきた、文化放送「日曜はがんばらない」の中で語られていた言葉です。

宮本武蔵が五輪書のに中に書いている言葉、との事でした。

聴きながら頭に浮かんだのは「これって、『PDCA』じゃない?」ということ。

もちろん言葉数としては合いませんが、3つの言葉サイクルも4つの言葉サイクルも、目指すところは同じなのでは? と感じました。

 

かれこれ10年程経つでしょうか。 ある加工業のお客様が倒産されました。

社長様が体調を崩され、奥様が切り盛りされていたのですが「直しが多くてどうしようもない」と仰っていた時がありました。

「直しが多くて二度手間が掛かるし、そのたび返品と再送の運送費もコッチが負担しなけりゃならない。直せることなら、初めから不具合が出ないように、何でウチの社員は出来ないのか!」

その時「『PDCA』って、ご存知ですか?」とお訊ねして見ました。

「知ってますワよ、『PDCA』くらい」

ウ~ン、どうなんでしょう?
本当に『PDCA』をご存知ならば、手直が出来る不具合が連続して発生するような状況は続かないのでは? と思ったのですが、その様なことは「聞く耳持たず」の反応でした。

「手直しが効くってことは、何がどの様に悪いのか? 判るんだろうに、何で出荷しちゃうんだろう?」と言う疑問は、本当に「知ってますワよ、『PDCA』くらい」の皆さんなら生じる訳は無い、と思った事を記憶しています。

振り返って考えると『PDCA』と言うよりも、その手前の基本的なコミュニケーション不足が根本的な原因だった様な気がしますが。

まぁ、倒産してしまった原因は一つだけでは無いでしょうけれど。